アイコンのジェネレーションギャップ

はじめまして、こんにちは。今年4月から新卒で入社しました、もなーです。本名じゃないです。

社会人になって3ヶ月、まだまだひよっこですが、がんばっていきたいと思います。

大学・大学院では、アイコニックな視覚表現を利用したコミュニケーション手法について研究していました。簡単に言うとアイコンやトイレの標識、車椅子のマーク、非常口の標識などに使われているようなシンプルな絵を使い、文字言語を使用しないコミュニケーションを試みるというものです。

今日は、その中のアイコンについてお話したいと思います。

 

アイコンって?

Macのシステム環境設定の画面。アイコンがずらーっと並んでいます

Macのシステム環境設定の画面。アイコンがずらりと並んでいます

ご存知だとは思いますが、アイコンとは、PCのデスクトップやスマフォのホーム画面や色んなアプリの上の方に表示されている、小さな絵のようなものです。

アプリが英語で作られていて分からない!とか、起動してみたけど説明がどこにもない!といった時に、アイコンに助けられた方も多いのではないでしょうか。説明書を読まずとも、手軽にアプリを使えるのもこのアイコンのおかげだと思います。

このようにアイコンは、文字言語に依存せず、パッと見てどのような操作をするものなのか、どのようなアプリなのかが分かる、という特徴があります。

私たちがアイコンを見るだけでその意味を推測できるのは、アイコンのモチーフと私たちの生活が密接に結びついているからだと言えます。例えば、ナイフとフォークのアイコンがあったとします。私たちは、ナイフとフォークを食事に使うので、このアイコンは食べ物に関するものかな?というように推測をすることが可能です。アイコンがどのアプリでも似たり寄ったりになるのは、操作とアイコンの結びつきがより強いものを追求した結果なのでしょう。

保存アイコン問題

最近、と言っても一昨年くらいですが、とあるアイコンが話題になりました。

それがこちら。

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おなじみ、「保存」を表すアイコンです。

「なにこれ?」と思った人のために説明すると、このアイコンで描かれているのはフロッピーディスク(以下FDとします)という保存媒体で、今でいうUSBメモリに該当します。ちなみに、私が高校の時に買ってもらったPCにはもうFDドライブはついていませんでした……今から十数年前の話です……。

実物はこちら。容量は1.44MB…

実物はこちら。容量は1.44MB…

このアイコンの何が問題なのかというと、前述のように、アイコンはパッと見てその意味を推測できるものでなければいけません。しかし、10年くらい前には既に廃れ始めていたFD、今の若い人の中で知っている人はかなり限定されていると思います。

しかし、未だに随所でFDの保存マークが見受けられます。代替となるようなアイコンが考案されないのと、アプリを開発・利用している年代の人がまだ「FD=保存」という概念を持っているからだと考えられます。

大学時代に研究でアイコンをかじっていた自分の個人的な意見としては、正直、「このままでいいじゃん」とは思います。

アイコンにはこれといった定義が存在しないため、誰かが適当な絵を描いて、「これは○○を表すアイコンです」と言っても特に問題はありません。そのため、誰もが自由にアイコンを作ることができます。しかし、それが普及するかはまた別の話です。

つまり、時代が合わないからといって、何が描いてあるか分からないアイコンを作って、「これが保存アイコンです」と言ってもそれが人々の間に定着するかは別問題なのです。

現時点では若い人には分かりづらいアイコンではありますが、別のものに変更してしまうことで、かえって分かりにくいもの、誤解してしまうようなものになってしまっては本末転倒です。

「保存」というと、USBメモリであったり、ディスクに焼いたり、クラウド上であったりと多様な保存形式になっているのが現状です。形式が多様化している中、保存という概念を一つの絵で示すことは難しいように思います。それならば、「書く」という動作を鉛筆やペンで表現するように、当時、保存という概念を上手く表現できていたFDのままでもいいような気がします。

おわりに

いかがでしたでしょうか。普段何気なく使っているアイコンですが、よく見てみると面白いものがあるかもしれません。

今日取り上げた保存アイコンの話題はこちらで詳しく紹介されているので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

保存アイコン=フロッピーディスクの時代は終わった…? | MEMOPATCH

保存アイコンで見えてくるアイコンデザインの勘違い

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